書名・著者名・出版社名 コ メ ン ト
「人は放射線になぜ弱いか:少しの放射線は心配無用」 (ブルーバックス) 私達は日々自然放射線を浴びていますが、それに抗するDNA修復酵素群や
アポトーシスの司令官p53という防護システムがあります。低レベル放射線には、
しきい値はないとする筆者の考えは正しいと言えるのでしょうか?
「もっと知ろう朝鮮」
(岩波ジュニア新書)
『従軍慰安婦』にされた少女たち
(石川逸子:岩波ジュニア新書)
ある少女が、友達の少女に従軍慰安婦について語るという、語り口に創作して
あります。それには好みが分かれるのかもしれませんが、私は、好感が持てまし
た。私は、多くの学んだことがありました。
「『従軍慰安婦』のはなし:十代のあなたへの
メッセージ」(西野留美子:明石書店

小学六年生の少女が、『従軍慰安婦』の写真を見て、「この写真の女の子もきっと
私と同じくらいの年齢だと思うの。『従軍慰安婦』は、私と同じくらいの年齢の子ども
たちのことだと知ったとき、だまっていられなくなったの」というところから始まります

「破戒」
(島崎藤村:新潮文庫)
「破戒」の時代的先駆性と、時代的限界性。全国水平社と改訂版について。部落解放同盟と初版本復活について。それぞれの見解について思う。
「GO」
(金城一紀:講談社文庫)
「おまえら、どうしてなんの疑問もなく俺のことを<在日>だなんて呼びやがるん
だ?」というせりふが衝撃的でした。『在日』と書くことにすら、その背後には色々な
意味、背景が横たわっている。『在日』の問題は、近くて、遠い問題でした。
「ロシアは今日も荒れ模様」
(米原万里:講談社文庫)
大多数のロシア人はダーチャという自家菜園を持つ。エリツィン夫人が、トマトの熟れ具合が気になって、夫の外遊に付き添うのをいやがる。大統領補佐官が執務室に遅れてやってきて、「ジャガイモの採り入れがまだだと女房に尻を叩かれてね」
「「対テロ戦争」とイスラム世界」」
(板垣雄三編:岩波新書)
イスラム原理主義運動。対米武闘路線を採るが、イスラム世界での労働者の闘い、労働組合運動をも破壊する尖兵=突撃隊としても活用されているということを知った。
「現代イスラムの潮流」
(宮田律:集英社新書)
禁じられているギャンブルをパレスチナ自治政府幹部の一族が経営している。このようなパレスチナ指導部内の一部の腐敗という現実。このようなこともパレスチナ民衆のPLO支持から、ハマス支持への一つの要因だと思う。
「イラクとパレスチナ アメリカの戦略」
(田中宇:光文社新書)
国連査察団によると、98年までに大量破壊兵器の90〜95%が武装解除され、危険な国ではなくなったと報告書に書いたが、草稿の段階で米政府側から、まだかなりの大量破壊兵器を持っている可能性があると改めるよう命じられたという。
「アメリカとパレスチナ問題」
(高橋和夫:角川oneテーマ21)
82年、イスラエル軍のレバノン侵攻後、現地のシーア派組織ヒズボラによる殉教自爆攻撃に音を上げ、イスラエル軍は撤退した。この勝利を生み出した戦法が現在のパレスチナの殉教自爆攻撃に繋がっているんだなと思った。
「石の花」
(坂口尚・講談社漫画文庫)
第二次大戦時のユーゴのチトーの反ナチ闘争の記録。
「ユーゴスラヴィア現代史」
(柴宣弘:岩波新書)
「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」というユーゴスラヴィアという多民族国家の形成と崩壊
「ユーゴ紛争」
(千田善:講談社新書)
多民族モザイク国家の悲劇。スロベニア独立戦争、クロアチア戦争、クロアチア内セルビア人地区を巡る戦争、ボスニア内戦と、非常にリアルに具体的に描かれている。
「ボスニア戦記」
(水口康成:三一書
房)
たった一人で戦場に潜入し、セルビア勢力側からの戦場カメラマンの報道。反セルビア一色の西側報道に叛旗を翻した孤高の報道。
「ユーゴ動乱1999」
(梅本浩志:社会評論社)
トータル・ナショナル・ディフェンス(全民衆防衛)という全民衆が武装して闘うというユーゴ独自のシステムがユーゴ内戦での悲劇を生み出した一つの根拠であったことを知った。
「緒方貞子:難民支援の現場から」
(集英社新書)
国連難民高等弁務官として、湾岸戦争後のクルド人難民、ボスニア紛争での難民、アフガニスタン難民、コソボ紛争での難民を支援してきた。
「部落問題とは何か」
(川元祥一著:三一新書)
「「拉致」異論」
(太田昌国:太田出版)
2002年11月21日、札幌市中央区にある西本願寺札幌別院に、戦前・戦中に強
制連行された朝鮮人と中国人の多数の遺骨が、人名・死亡月日・本籍・徴用先の
日本企業名などが書かれた102人の名簿と共に保管されていることがわかった。
「「在日」を生きる」
(尹健次)岩波書
「「反日韓国」に未来はない」
(呉善花:小学館文庫)
「戦争末期のニ〜三年のできごとをもって、それがあたかも日本による朝鮮統治のすべてであったかのように語られているのです。」 確かに耳を傾けるべき内容もありました。しかし朝鮮植民地支配を肯定・賛美することなどできません。
漫画「金正日入門」 金日成は、抗日パルチザンの英雄ではある。確かにそうだ。しかし、朝鮮労働党内での、中国派、ソ連派、甲山派への粛清を通して初めて金日成独裁体制を築き上げたということがよく理解できた。
「わが朝鮮総連の罪と罰」
(韓光熙:文藝春秋)
著者は在日二世。朝鮮総連に人生の全てを賭けてきた人。総連こそ正義と疑わずに活動してきた。しかしそれは正義だったのか? 総連中央幹部が明かす総連秘話。
「激震!朝鮮総連の内幕」
(李策:小学館文庫)
在日三世。朝鮮総連の元活動家。「拉致告白」後の、朝鮮総連内部の動き、北朝鮮への批判が総連の地方支部では出始めているそうです。
「朝鮮総連と収容所共和国」
(李英和:小学館文庫」)
在日三世。関西大学経済学部助教授。学生時代はノンセクトの新左翼活動家。91年北朝鮮へ留学。RENK「救え!北朝鮮の民衆・緊急行動ネットワーク」を結成。
「北朝鮮強制収容所」
(安明哲:双葉社)
元強制収容所警備隊員の手記
   NHK・BS
  「スターリン50年目の真実」
レーニンの遺書は、スターリン解任だった。個人崇拝と官僚主義と最後まで闘ったレーニン最後の闘争。
 映画:「クロムウウェル」(1970年イギリス)
血みどろの市民革命という名の激烈な階級闘争。 歴史のダイナミズムを感じ取れました。