「スターリン50年目の真実」という番組をNHKのBSで
観ました。(6月29日(日)22時より放映・50分)
レーニンは、17年のロシア革命後、22年に病気で倒れ、
24年に死去しました。
レーニンは遺書で、「スターリンの書記長解任」を訴え
ました。
「レーニン最後の闘争」という本が、確か岩波書店から
昔々から出ているのですが、おそらくその本に詳しく書かれて
いるのでしょう。
死の床にあって、尚且つ、ロシア革命のスターリンによる
官僚制への歪曲に抗して、レーニンは果敢に闘ったということ
を再確認しました。
社会主義=スターリン主義=レーニン主義という、全く
誤った、「現代の常識」に抗して、死の床にあってさえ、
スターリンと闘ったレーニンの、その最後の闘いを、
しっかり確認して欲しいと思います。
<なぜスターリンのような人間が権力を持つことになったのか>、
それを考えるべきだと思います。
全く同感ですね。
何故、スターリンが権力を持つことになったのか?
何故なんでしょうね。それをじっくり考えたいと思っています。
私は、レーニン=善玉、スターリン=悪玉という考えはしていません。
いくつかの、前提的な考察
1.1917年のロシア革命は、ボルシェビキ革命と言われるが、10月革命は、
ボルシェビキと左翼エスエルとの、言わばソビエト内の連合政権であった。
ソビエト内の多数派が武装蜂起を支持したということ。
2.ドイツとの講和交渉における、各派の論争。
3.1921年のクロンシュタットの反乱について。
4.新経済政策NEPを巡る論争。
A.<国内的側面>ロシアの後進性
・文盲率
・経済構造の後進性
・労働者階級の構成率
B.<国際的側面>ヨーロッパの各国階級情勢
・ドイツ革命の挫折
レーニンが生きていた1920年代前半は、レーニン自身が、
「贅沢に時間を使った」という程、各派の健全な論争が行われれていました。
後のスターリンによる独裁政治とは全く異なる自由な討論が行われていました。
どの派の意見が正しいのかは、別にしても、そういう時代もあったのです。
その上で、何故スターリンが勝ち、自由な論争が行われなくなったのかという
ことを考えています。
「スターリン50年目の真実」