「イラクとパレスチナ アメリカの戦略」
(田中宇:光文社新書)
700円

 「1998年まで国連査察団の団長を務めたスコット・リッターによると、98年までの7年間の
国連査察によって、イラクの大量破壊兵器の90〜95%が武装解除され、98年の時点でイラクは
周辺国やアメリカにとって危険な国ではなくなっていたという。リッターは査察を終えた後、国連に
提出する報告書にこのことを書いたが、草稿の段階で米政府側から、イラクがまだかなりの大量
破壊兵器を持っている可能性があるという結論に表現を改めるよう命じられたという。」