モルドバ国内に、沿ドニエストル地方が独立を宣言
ロシア・ウクライナ・モルドバ・沿ドニエストルの4者が境界を管理
ロシア軍の駐留軍は2000名
長引く分断で社会全体が疲労
隣国ルーマニアがEU加盟、EUもこの問題に言及
1999年OSCE(欧州安保協力機構)首脳会談:ロシア軍を早期に撤退を表明
<ロシア和平案>2003年11月・ロシア軍を2020年までに撤退・連邦制の採用
これにEUが反発
モルドバ政府はロシア和平案に傾いていた。
天然ガスなどエネルギーのほとんどを供給しているロシアが価格の
大幅引き下げをちらつかせたから。
モルドバはロシアとEUの板ばさみ
大統領(共産党出身)は小国が生き残るためには両方と良好な関係を
保たなければならない。
EUの意向を汲む形でロシア案を拒否
EUもロシアも、モルドバをテスト・ケースにしている。
最適モデルを旧ソ連圏国家:グルジア、ラトビア、エストニア等にも適用
EUに対する交渉カードとしても活用
NATO軍配備を牽制する
NHK・BS「ヨーロッパ:子ども売買ルート」
ヨーロッパの大都会で強制的に売春させられている外国人女性の90%が
人身売買の被害者。その内、5人に1人は18歳未満。
ヨーロッパ警察機構によると3千から4千のマフィアがあり、その構成員は、
3万から4万人と言われています。
麻薬取引、武器密輸も増えていますが、人身売買がそれ以上に巨大な利益を
もたらす。その額は数百億円にもなります。
かつてアジアから始まったヨーロッパへの人身売買の流れは、アフリカ、
中南米、90年代後半から旧ソ連・東ヨーロッパからのものに変化:第4の波
モルドバ共和国:1991年独立、人口438万人。
1994年に市場経済を導入。
ヨーロッパ最貧国の一つ
国民の6割は農民、農産物価格自由化で貧困化
農村での人身売買が広がっている
ソ連時代無料だった電気が、有料になり使えない家庭も。
モルドバ警察は、昨年240件摘発。
人身売買ブローカーの手口:少女を安心させる為に女性も含む。
転売の仕組み:
農村:千円→都市:3万円→ルーマニア:15万円→西欧:100万円
毎年300の棺桶が外国から帰ってくる。
地元のブローカー:
普通の職業を持った人、学生、夫婦、警察官、近所の人までも、、、
市場には物が溢れている、しかし、物価が毎年上がっている。
貧富の差が広がっている。
モルドバからの出稼ぎ人口:人口の3割=100万人以上
ロシアでの稼ぎはモルドバの6倍〜8倍(月3万円)
この大規模な人口流出が社会・家庭を崩壊
出稼ぎに行ったまま帰らない人達も多い。
残された子供達が孤児に
人身売買被害者リハビリセンターも開設
戻っても仕事がないために
・一旦保護された人の50%が再びブローカーに
・今度は、加害者側になる人も
モルドバ(沿ドニエストル地方、人身売買):NHK・BS