(2005.11.28)CNN
「ラマディで掃討作戦を行っているアメリカ・イラク合同軍は、
 多量の武器を押収し、武装勢力数人を拘束したと発表しました。
 作戦はタイガー作戦と名付けられ、来月の議会選挙に備え、
 アンバール県を安全にするのが目的です。
 拘束された一人はイラクのアルカイダに関係があり、
 政府高官らの襲撃事件に関与していたといわれています」


 イラク・レジスタンス・リポートによると
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/1125-2005_Resistance_Report.html

「今ラマディで起こっていることは理にかなっていない。
 アルカイダはカイムが破壊されたあと市内に流入してきており、
 私たちはラマディの街が新たな基地にされるのではないかと懸念している。
 このラマディは他の都市のような破滅に向かっているように思う。
 軍隊経験を持つ将校とイスラム法学者、部族指導者といった市内の
 最良の人物で代表団を編成し、市内のアルカイダ組織の「首長」に
 任命されている人物と会談することにした理由はこれである」

「イスラム・メモ通信員は、アメリカ軍が数週間前に
 瓦礫にしたカイムから逃れてたアルカイダ組織のメンバーが
 大勢ラマディに押し寄せてきているとレポートした。
 また同通信員は、アルカイダが他のレジスタンス組織から
 粘り強く繰り返された訴えを拒否したと報じた」

 イラクのアルカイダ組織のメンバーが、カイム、ラマディに
存在していること自体は、イラク・レジスタンス自体が認めている。

 問題は、「アルカイダがいる」という口実で、カイムやラマディという都市を
米軍が都市ごと攻撃し、多くの一般市民が多大な被害を被るという構図だ。

 米軍には、アルカイダとアラブ・スンナの地元武装勢力は、区別できないし、
また、区別する必要もない。米軍を攻撃してくる者を叩けばいい訳なのだから。

 確かに、「アルカイダ」系組織は、イラクに実在している。
しかし、問題は、「アルカイダ」を口実にカイムやラマディなどの都市に対して
『掃討作戦』を行うことであり、一般市民への被害を生み出すことだ。

 アラブ・スンナ地元武装勢力や、地元の人々は、こうした構造を身をもって
熟知しているが故に、どうすれば、こうした<構造>を断ち切ることができるの
か、その為には、何をすればいいのか、熟慮してきたのだろうと思う。

 その一つの試みが、「アルカイダ」に対して、説得し、街から出て行くように
真正面から説いたというものだと思う。

 アラブ・スンナ地元武装勢力は、自らの攻撃戦術を「ヒット・アンド・ラン」
と説明している。
 圧倒的な米軍の軍事力に対して、真正面から立ち向かえないし、特定の都市を
基地としたら、そこを集中的に攻撃されてしまうからというのは、理にかなって
いる。
 しかし、「アルカイダ」は、都市を基地にしようとしており、
その為に、米軍が攻撃を行う「口実」を与えていると考え、
米軍の『掃討作戦』の「口実」を奪う為に、「アルカイダ」を説得しようとした
とのことである。

 また、アルカイダ系組織とアラブ・スンナの地元武装勢力とは、
徐々に対立・敵対・戦闘状態に移行しつつあるとも思っている。

「イラクの武装組織 対立が表面化」9/28
http://www2.asahi.com/special/iraq/TKY200509280323.html
「州都ラマディの住民で現地の事情を知るナワフ・アルオマル氏(27)は
 朝日新聞バグダッド支局の取材に「ザルカウィ派と(武装組織の)1920年
革命旅団が、支配権を巡って銃撃戦を繰り返している」と話した。
 8月31日付米軍広報によると、シリア国境カイムでも8月、ザルカウィ派と
 地元部族との衝突が起き、多数の死傷者が出た。
 ザルカウィ幹部とされる人物は声明で、自派と対立するカイムの部族を
 「裏切り者」として攻撃したと認めている。」


 米政府系シンクタンクの分析では、
 FOREIN AFFAIRS誌に載った「戦略・予算評価センター」所長の
アンドリュー・F・クレピネビッチJr.氏によると、
・「スンニ派ゲリラ勢力」は「2万人程度」
・「外国人ジハード戦士」は「数百人程度」
 と述べている。

(外国人=アルカイダとは必ずしも思わないが) 
 たった数百人程度のアルカイダ系を
二万人程度のアラブ・スンナの地元武装勢力が
どうして駆逐できないのであろうか、
私には全く分からない。
一体何故なのだろうか。

・ヨルダンでのテロにより、ヨルダンでもアルカイダへの憤激は昂じている。
・来月の選挙には、アラブ・スンナもその多くが選挙参加を目指している。
・カイロでの会議で、アラブ・スンナの主張も『併記』された。
 (「テロに反対」「抵抗は正当」という文言)
・カイロでの会議を受けて、タラバニ大統領は、武装勢力との対話も開始し、
 タラバニ大統領によるならば、
 「武装解除に応じ、政治参加するという組織もいくつかある」とのことである
・米軍も、全てを「テロリスト」と一緒くたにする従来の方針を
 転換しつつあるようにも思えなくもない。

 来月の選挙に向けて、選挙そのものを否定する「アルカイダ系」と
アラブ・スンナの地元武装勢力は、選挙に参加するアラブ・スンナの
一般市民の選挙活動、投票活動を守る側だ。
従って、ここに両者が衝突する<必然性>が存すると思う。

 
 私の全くの個人的願望としては、
・アラブ・スンナ地元武装勢力がアルカイダ系に対して
 はっきりと戦闘宣言を行いアルカイダ系を国外へ放逐する。
・それに従って、米軍はアラブ・スンナ諸県の都市部には立ち入らない。
・そういう状態を築き上げ、
 選挙にもアラブ・スンナは大挙して投票し、
 国会にアラブ・スンナの議員が二割登場し、
 サドル派やファディーラ党とも一定の院内会派を結成し、
 アラブ連盟とも連携し、

・来年には、英豪日韓の各国の部隊は撤退を開始し、
・米軍も都市部から撤退し、
・米軍も5万人くらいは削減し

 という方向性に何とか向かって欲しいと願っている。

 私はアルカイダ系組織とは手を切ることには賛成です。
いや、手を切るどころか、アルカイダに対してはっきと戦闘宣言を発し、
国外へ叩き出して欲しいとさえ思っています。

レジスタンス十組織の統一司令部幹部は
「市民を巻き込む自爆作戦については、立場が異なる。
 アルカイダに入っている若者達に、アルカイダを離脱して
 抵抗グループに加わるように働きかけている」と述べています。

 説得を通した組織解体というのは、原則的で正しいと思います。
しかし、現実にはそれだけでは足りないと思います。
説得だけでなく、明確に、国外へ叩き出すという方針を出して欲しいと
思っています。

 アラブ・スンナ住民は、既に十月の憲法草案投票に参加しました。
全国平均を上回る投票率も示しました。
12月の総選挙への取り組みも既に始まっています。
アラブ・スンナの多くが選挙に参加することは、既定事実だと思います。
従って、住民に支持されなければ、存続すらし得ないアラブ・スンナの
地元武装勢力は、選挙に敵対しないどころか、
選挙をアルカイダから守らねばならない側です。

全面的な武装解除を経た後に、政治参加するというのは、理想ですが、
現実にアルカイダが存在し、米軍の攻撃がある以上、
更には、最悪の治安、強盗・誘拐という犯罪の横行、、、
現段階で、武装解除に応じることは、無理でしょうね。

しかも、武装解除はしていないものの、
政治参加へと比重を移しているというのは、
レバノンのヒズボラ、パレスチナのハマスという
現存する実例が確かに存在します。
アフガニスタンの軍閥も完全には武装解除せずに、
国会議員になっています。

そもそも立候補するであろうアラブ・スンナの候補は、武装勢力そのもの、
武装勢力のメンバーですらありません。
ただ、背後で一定の関係はあるだろうとは思いますが。
私は、個人的には、アラブ・スンナの地元武装勢力の政治部門として、
政治参加、具体的には、選挙に立候補してもよいと思っていますが、
現情勢では、まだ不可能でしょうね。
ただ、そういう方向性に向かって欲しいとは思っています。


 アルカイダとアラブ・スンナの地元武装勢力が
過去に共闘していたことは、事実であると私は思っています。
しかし、だからといって、両者を区別する必要がないとはいえません。
過去のある一時点の、ある戦闘で、共闘したからといって、
両者を区別する必要がないとはいえません。
・アルカイダとアラブ・スンナ地元武装勢力という<武装組織>のレベルと
・<地元一般住民>内での、それぞれの支持者というレベルは
 違うのではないですか。

 私個人的には、アルカイダを叩いて欲しいので、
アルカイダの隠れ家を米軍に通報することには賛成です。
しかし、地元住民は、
「米軍が来ることは分かっていました。武装勢力は、米軍が来ると撤退し、
 米軍が立ち去るとまた街に戻って来るのです」と言っています。
米軍に通報したことが、戻ってきたアルカイダに知られると、
生命が危ういでしょうね。
つまり、命懸けで通報するだけの危険を冒すことができるのか。
また、そもそも、アラブ・スンナの地元住民は、米軍に対して、
好感など持っていないでしょうね。むしろ憎悪と怨念ではないですか。
そんな米軍に協力しろと言っても、現実性があまりないでしょうね。
(通報が全くないとは思っていませんが)

しかも、通報したからといって、付随的被害までも出しているのもまた事実です
それでも尚、通報するのは、随分と飛躍が必要でしょうね。

 そもそも、アラブ・スンナの一般住民が
米軍の掃討作戦に協力しなければならない義務があるというのでしょうか。

『協力しなければ、巻き添えになっても、それはお前達の自業自得だ』
というのでしょうか。

人口約47万人がアルカイダの支持者とでもいうのでしょうか。
アルカイダを支持する地元住民もいない訳ではないかもしれません。
しかし、47万人都市が、街を挙げてアルカイダを支持しているとは
到底言えません。

そもそも、「掃討作戦」で米軍と戦っているのは誰なのでしょうか?
貴方は、もちろんアルカイダだと言うのでしょうね。
確かにアルカイダがカイム、ラマディに存在していることは事実のようです。
アルカイダも戦闘はしているのでしょうね。
でも、アルカイダも馬鹿ではないので、数千の米軍精鋭と真正面からぶつかる
という程、馬鹿ではないような気もします。
とっとと街を抜け出しているのではないですか。
私には分かりませんけども
街の血気にはやる若者とかも自分の街を守る為に戦闘を行うのかもしれません。
本来なら米軍と戦うつもりなどなかった者まで戦闘に引きずり込んでいる
ということもあるのかもしれません。

街への被害は決して少なくありません。
憲法草案国民投票前の「掃討作戦」だけでも、17万人の難民が生み出されました
CNNの映像で瓦礫と化した街の映像を観ましたよ。
だからこそラマディの人達は今度は俺達の番かと危機感を深め、必死なのです。

そもそも海外からのジハード戦士は数百人ではなかったのですか?
たったの数百人を「掃討」するのに、アラブ・スンナの街から街へと
次々に街を壊滅させているのではないですか。
米軍は主観的にはアルカイダを叩こうとしていると思いますよ。
一定の成果もあるのだと思いますよ。
しかし、客観的現実としては
たったの数百人?の海外からのジハード戦士を叩くと称して
現実には、アラブ・スンナの街を次から次へと壊滅させているのでないですか。
それはあたかも、誰かが、米軍の軍事力を利用して
自らの思惑を実現しているという要素もあるとは思いませんか?
シーアとクルドの一部政治エリートが、米軍を利用して、アラブ・スンナへの
復讐を遂げている、あるいは、その経済力、政治力を削いでいるということ。
そんな側面については、どう思われますか。

米軍に追い詰められて、アルカイダが、カイムからラマディへと
逃れて来ているというのは、事実のようです。
それは認めます。
これがアルカイダの実像なのでしょうね。
たった数百人で、次から次へと街を放浪し
地元住民からは退去を要求され
地元武装勢力や地元部族とも戦闘を行うこともある。

こんなアルカイダが数十件、数百件の車爆弾という
無差別テロを行う力を本当に持っているのでしょうか?
(ここでいう車爆弾とは、米軍への車爆弾ではなく)
(一般市民への無差別テロです)
あの無尽蔵とも思える車爆弾を次から次へと行う力が本当にあるのでしょうか?
数十、数百という車爆弾を次から次へと送り出すのは
相当の資金力、爆薬、資材、人員、製造・加工工房
かなりな規模の力を持たないと実行し続けることは不可能だと思うのですが
この街から、街へと追い立てられる、アルカイダが本当に車爆弾という
無差別テロを大量に実行しているのでしょうか。
ヨルダンのような自爆テロはそれ程、準備しなくてもできるでしょうが
都市部での、数十、数百という車爆弾での無差別テロは
物凄い力を持たないとできないように思えるんですが

何か変だとは思われませんか?

アルカイダがカイムからラマディへと追い立てられ
追い詰められているようには思います。
そうならば、車爆弾という無差別テロは確実に減っている筈ではありませんか?
減っているという情報も聞きませんが、減っているのでしょうか?
私は、アルカイダ=CIA説は採りません。
おそらく、米軍がイラクで泥沼にはまることに利害を見い出す周辺諸国の
情報機関が関与しているのではないかという推測を抱いているだけですが。

http://asyura2.com/0510/war76/msg/577.html

ラマディ アルカイダゲリラ400人の攻撃を受ける(コリエレ紙)〜ビラを配って解散と?

 アル-ザルカウィ抵抗分子、庁舎に発砲、検問所を設けビラを配布、その後解散

ラマディ発 -アルカイダの覆面武装ゲリラおよそ400人が、ラマディの米軍基地と
市庁舎を攻撃。 3地区と市のキーポイントを占領後、検問所を設けてアルカイダの
署名があるビラを配布。 市街戦なきままおよそ1時間後、ザルカウィ指揮下の
ゲリラは撤退した。 バグダッドの東部に位置するラマディは、イラクゲリラの砦の
ひとつ。 木曜早朝に、市の中心部にある米軍基地と市庁舎に対する迫撃砲射撃で
始まった攻撃は、市庁舎で予定されている2度目の米国高官と地元部族の代表者会談に
付随するとみられる。

 ビラ
 ”イラクのアルカイダがラマディを制圧しつつある。 追随者たちはアメリカ人を
焼き、武力で追い出し、やつらの帰還を余儀なくさせるだろう。 イラクはアメリカと
その同盟者たちの墓場になる” 路上で撒かれ、壁に貼られたビラの一部にはこう
記されており、地元のロイターは「彼らはラマディの主要道路と地点を制圧した。
その幾つかは米軍に占領された場所」と伝えた。 今のところ米軍は、ラマディの
状況についての情報公開に応じていない。 地元住民の話によると、市街に米兵の姿を
見かけないとのこと。

 ラマディ制圧のニュースは、アラブの情報サイトも確認している。 イラクの通信社
によると、ゲリラは市の主要地域と入り口をある一定時間制圧し、米軍の追跡
(ヘリ?)が攻撃をせずに市の上空を飛んでいるとのこと。 武力衝突を恐れた住民は
家に閉じこもっている。

 米軍は市内にいない
アル-ザルカウィ派ゲリラは、おそらく大部分の米兵がラマディ基地を離れている時を
狙ったと思われる。 約2千人のイラク兵と500人の米兵は、数日前からヒット近くの
ユーフラテス川沿い急襲攻撃に出ていた。 ラマディ周辺の同地域では、自動車爆弾が
製造されているとみられている。

 12月1日

http://www.corriere.it/Primo_Piano/Esteri/2005/12_Dicembre/01/ramadi.shtml


 スンニ派武装勢力「アルカーイダに復讐を」
http://www.sankei.co.jp/news/051202/kok022.htm
1日付のアラブ紙アルハヤトは、イスラム教スンニ派部族を基盤とするイラク人武装勢力が、
有力者暗殺への復讐(ふくしゅう)として、ヨルダン人のザルカウィ容疑者が率いる
「イラク聖戦アルカーイダ組織」など外国人中心の武装勢力に対する攻撃を準備していると報じた。
一般市民を狙った無差別テロを続けるザルカウィ容疑者らと、以前からこれに批判的だった
イラク人武装勢力との分裂が鮮明になってきた。イラク人武装勢力に対話を呼びかけ、
ザルカウィ容疑者の孤立化を図るタラバニ移行政府大統領の戦略を勢いづけそうだ。
イラクでは今週、イスラム聖職者協会の幹部らスンニ派の有力者2人が相次いで暗殺された。
同紙によると、2人は15日の総選挙への参加や、外国人武装勢力との決別を訴えていた。
このため中部ファルージャなどでは、ザルカウィ容疑者らの犯行との見方が強まり、
イラク人中心の「1920年革命旅団」などが復讐を呼び掛けているという。
イラク人武装勢力筋は同紙に対し「スンニ派住民は、占領に抵抗する武装勢力と、
犯罪的なテロリストを区別し始めている」と話した。(共同)


 (2005.12.3)アルジャジーラ
「イラク赤新月社は、救援食糧物資を
 ラマディ市内に届けることができなかったと述べています。
 ラマディの市街では武装勢力の展開が数時間見られましたが、
 戦闘は起こりませんでした。
 ヒートの医療機関が明らかにした所では、ヒートでは、住民百人以上が
 米軍によって屋外に拘束されており、困難を余儀なくされています。
 住宅を退去するように命令された数十世帯の人々はモスクや学校に
 避難しているとのことです。
 イスラム聖職者協会や一部のアラブスンニ派の政党は、
 この作戦にはイラク国民に対する攻撃の要素があるとみなしています。
 スンニ派住民を政治に参加させない為の陰謀だと考えているのです。
 イスラム聖職者協会は彼らが主張する所の米軍による虐殺を止めさせるよう
 アラブ連盟などの国際地域機関の介入を呼びかけました。

 (2005.12.7)仏F2
「御覧頂いているのはラマディの映像です。
 街の真ん中でミサイルが発射されています」

 (2005.12.7)アルジャジーラ
「イラク西部地域では今でも掃討作戦が展開されています。
 ラマディの街で大規模な掃討作戦を行うきっかけとなったのは、
 武装グループが米軍の車輌を攻撃したことです。
 しかし米軍が攻撃しているのは、ラマディだけではありません。
 イラク・イスラム党は、米軍とイラク軍が選挙の実施を妨害する目的で
 イラクの街タールミーヤやタージで大規模な掃討作戦を行っているとして
 政府を非難する声明を発表しました。
 またイスラム法学者協会のクベイシ師は、イラク治安当局による掃討作戦は
 スンニ派の民間人を狙ったもので、差別的な攻撃だと批判しています。
 また、イラク国民和解協会は、掃討作戦の目的はスンニ派を政治プロセスに
 参加させない為のものだとしています」

ラマディへの攻撃の映像を観た。
最初に攻撃ヘリが上空を飛ぶ映像で始まる。
上空から(おそらく45度から80度くらいの角度で)
それも反対側のニ方向からのものだった。
機銃掃射の映像だった。
家の壁が砕け、砕け散った土煙が上がり、
部屋の中では爆発しているような明かりが灯る。

映像に人間は一切映っていない。

軍事的知識が皆無なので、自信がないのだが、
これは、私の推測では、攻撃ヘリによる機銃掃射だと思われる。
それも二機により、一箇所をニ方向から銃撃しているように思われた。


隠された空中戦
Falluja,April 2004
http://teanotwar.blogtribe.org/entry-916644f507c98893a4dc1913173799e3.html




“THE BUTCHER” CAUGHT (CNN)
 (2005.12.11)CNN
「ラマディで“虐殺者”の異名を持つアルカイダの幹部が
 イラク市民の通報により米軍に拘束されました。
 米軍はイラク人が武装勢力に敵対し始めていることの
 表れと評価しています」




http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/1125-2005_Resistance_Report.html
 ラマディ:部族・宗教指導者、元将校が戦術一本化を提案
 ラマディの部族指導者を含むグループ、数人の宗教指導者、大学教授、その他
の知識人、そして米軍侵攻前に元イラク共和国軍の将校だった者で構成される
ラマディ市の拡大作戦会議は、11月23日に開催された会合のあとに声明を
発表した。この会議の公表された目的は、イスラム・メモによると差し迫った
ものと受けとめられているアンバル州の州都ラマディ市への米軍攻勢を防ぐため
である

 ラマディのある部族指導者の自宅で開かれた23日の会合のあと
アワド・ハラフ・アル・ファラジ師はイスラム・メモに、米占領軍とその手先が
今後数日内に、アルカイダ組織を壊滅させるという口実のもとに、ラマディに
対して大規模な攻撃を準備していることを同グループは懸念はしているが
十分な予測もできていると語った。切迫した米軍の攻撃は最近ではカイム
ハディーサ、タルアファル、昨年ではファルージャとサマッラに対して
米軍が展開した同様の攻撃を同じ方針に沿っておこなわれる筈だと指摘した

 全市を破壊するこの種の米軍の攻撃に先手を打って、拡大作戦会議は
アルカイダ・グループがラマディを避難場所としないよう説得する上で
その指導者と話しあう為に代表団を彼らの指導者のもとに派遣することに
している。彼らの避難場所にされると占領軍に攻撃の口実を与え
「彼らが居ないところであらゆる軍事力と最新兵器を動員してモスレムが
破壊される」ことになる

 ファラジはイスラム・メモに、「私たちは米軍に市を崩壊させるための口実を
与えないよう彼らに要請し、その替わりに、他のスンニ派の街が戦闘の結果と
して被った苦痛から市を救うため、適切と思われる戦術を採用することを
促すつもりだ」と語った

 イスラム・メモは、「イラクのあらゆるレジスタンス組織は、一つの戦法と
して攻撃して退却する、つまり『ヒット・アンド・ラン』の攻撃方針を採用して
きた」という元旅団長(准将)の言葉を報じた。この将軍は自分の名前が出ない
ように要請したが、彼は有名な司令官であり、その名前は占領軍が指名手配した
「第2のリスト」に挙がっている。この司令官は、「ヒット・アンド・ラン」
という戦術を使うことによって、「米軍に損害を与え慌てさせることによって
レジスタンスの所在地や、どこを拠点にして作戦を遂行しているかを判らなく
させることができる」と話した

 司令官は、「しかし、ある都市に入ってそこを軍事拠点や攻撃作戦の基地に
することは、軍事的には愚かな行為であり、レジスタンスがどんなに大きな軍事
力をもっていようと、(敵にとっては)、その活動を終わらせることが容易に
なる。米軍戦闘機はラマディのような都市ならいくらでも爆撃し、24時間後には
瓦礫の街に変えることができる。それこそ占領軍の思う壺なのだ」と説明した

 同司令官は(レジスタンスの)採用する作戦が正しく優れており、占領軍に
大きな苦痛と損害を与えていること、そしてその全てが都市や特定地域を本拠地
にしたり基地にする籠城作戦を採用していないことに注目している
しかし、今ラマディで起こっていることは理にかなっていない
アルカイダはカイムが破壊されたあと市内に流入してきており
私達はラマディの街が新たな基地にされるのではないかと懸念している
このラマディは他の都市のような破滅に向かっているように思う。軍隊経験を
持つ将校とイスラム法学者、部族指導者といった市内の最良の人物で代表団を
編成し、市内のアルカイダ組織の「首長」に任命されている人物と会談すること
にした理由はこれである。私達の姿勢を伝え、占領軍による市の破壊を防ぐ
ことを要請するつもりであり、「斧が振り下ろされる前に」説得が聞きいれられ
ることを期待している」

 さらに司令官は、12月中旬に設定された米の後援する「選挙」前に
ラマディ攻撃の口実を与えないようしなければならないとつけ加えた

 「私たちは全力をあげて占領軍を戦うにあたって、アルカイダ組織を含めて
レジスタンスを支持するが、そのような米軍攻撃が実行された時の市の運命と
何百人もの市民の死に関心を払わなければならない。ファルージャや
タルアファルで起こったような、占領軍による女性多数への暴行は言うまでも
ない」と司令官は強調した

 イスラム・メモ通信員は、米軍が数週間前に瓦礫にしたカイムから逃れてた
アルカイダ組織のメンバーが大勢ラマディに押し寄せてきているとレポートした
また同通信員は、アルカイダが他のレジスタンス組織から粘り強く繰り返された
訴えを拒否したと報じた

虚妄の連鎖を断ち切る道は:嗚呼ラマディ (2005.12)