「イラクは最も全体主義的な国でした。
 その政権を排除したこと、それには流血が必要でした。
 私の考えではイラク国民は自分自身ではそれができませんでした。
 記憶すべきはイラクは数百万人が血を流しました。
 その政権を替えようとして。しかしできませんでした。
 基本的にこれは、部分的に国際社会が協力しなかったこと。
 アラブの周辺諸国も助けてくれなかったことです。
 しかしながら国際社会の態度の変化、つまり民主化ですけれども、
 これがイラクの外郭の変化を起こした訳です。
 この機会を掴んだのが民主主義を信じるイラク人です。
 そして国を築いている訳です」
 (AHMED SHAMES:IRAQI PROSPECT ORGANIZATION)IRAQ


<VOICES FROM IRAQ>
「民主主義を阻止しているのはテロです。
 国民はもう何も怖がっていません」
「テロはイラクを破壊しようとしています。
 米が成功しないようにしようとしています」
「フセインは人を殺していました。
 同じことが今起きています」
「今も昔も同じです。イラクはいつもアラブ諸国を助けてきました。
 しかしアラブの友達を必要とした時、彼らを見つけることができませんでした
「彼らは傍観してもいいです。しかし我々の所にテロを送らないで下さい」
「夜眠る時、次の朝生きて目を覚ませるかどうか、皆心配しています」
「アラブ人はイラクを助けようとしません。
 もしイラクが民主主義として成功すれば全てのアラブ諸国が変わるからです」


「実力行使による民主主義ということには私は合意できません。
 それはその言葉自体矛盾です。
 米がイラクに行ったのは、民主主義ではなくて、大量破壊兵器です。
 フセインは打倒した訳ですけれども、
 もう一つ大きな問題は、超大国の外交政策、これが指図する訳です。
 外交政策というものはもっと大きなものでなければなりません。
 大局的な観点からやられるものでなければなりません。
 単なるテロ攻撃とか、そういうものよりも大きなものが外交政策です」
 (MUNA ABUSULAYMAN:KINGDOM HOLDING COMPANY)SAUDI ARABIA

「私はレバノンに91年以来住んでいるイラク人です。
 今日のイラクをみていると、ジャングルみたいに見えます。
 しかし戦後の計画が妥当に立てられていなかったと思います。
 しかし私は楽観しています。ある日私はバグダッドに戻ると思います。
 自分でビジネスを開始します」

「中東の民主主義ですけれども、米の役割は非常に破壊的でした。
 40年間米は反民主勢力を支持してきました。
 そうなのに今になって民主主義、民主主義と言っています」

「我々は内側から民主化できなかった。もしそうしていれば流血が発生していた
 今回の民主主義はもちろん流血なしには行われませんでした。
 私が心配しているのは、イラクだけではなくて、我々はアラブ人なんです。
 もう残っているのは希望だけです。希望をどのように行動に変えるか。
 私が心配しているのは、イラク人が迫害コンプレックスに陥ることです」
 (YASAR QATARNEH:CTR.ON CONFLICT PREVENTION)JORDAN

<イラク人はアラブ周辺諸国から何を求めているのか>
「アラブ周辺諸国は、自爆テロが起きているのに、助けてくれないという態度
 イラク国民は非常に苦々しい気持ちを持っています。
 イラク全域で周辺諸国を否定的にみています。
 ヨルダンからはテロがメディアのサポートを受けています。
 シリアからはテロリストは人員的なサポートを得ています。
 つまり国境を渡って戦闘員がやって来ます。
 サウジアラビアはテロリストにイデオロギーのサポートを与えています。
 アラブ周辺諸国はこういうものなんです。
 もしアラブ諸国が何も提供することがないのであれば
 静かにしていて欲しいと思います。
 彼らがしていることといえば、益々流血を起こして、
 無実のイラク市民の死を招いていることです」
 (AHMED SHAMES:IRAQI PROSPECT ORGANIZATION)IRAQ

「多くの人々がサウジアラビアを非難します。テロの温床だと。
 しかしサウジアラビアではテロは社会的基盤を持っていたことがありません」
<不幸にもいくらか基盤はありますね>
「いやいやそんなことはありません」
 (MUNA ABUSULAYMAN:KINGDOM HOLDING COMPANY)SAUDI ARABIA

「MUNAに質問があります。貴方は実力行使による民主主義に反対していると
 言っていましたが、じゃあフセイン政権下でどうやって民主主義を
 導入するんですか」

「もちろん犠牲が必要になったでしょう。
 たくさんの人が死んだかもしれません」(MUNA)

「91年30万人が数週間で殺されました。
 米が来て、これまでに死亡した無実の市民の数を上回るのは91年当時。
 カイロで会議が開かれています。
 公式のアラブの関与がしようとしているのはバース党のメンバーを
 現在のイラク政府に戻そうとしていることです。
 バース党員はイラク国民を殺し、拷問をしてきました。
 それを今の政権に戻そうとしている訳です」
 (AHMED SHAMES:IRAQI PROSPECT ORGANIZATION)IRAQ
「いやいや、アラブ政権とアラブ人民の間には違いがあります。
 アラブ政権は全体主義です。イラク政権と同じです」
 (NORA YOUNIS:KIFAYEH ACTIVIST)EGYPT

「イラクの非バース化ですけども、ここ二年それが行われてきました。
 それ故の暴力が発生しています。
 引き続きバース党員を除外していることで暴力が続いている訳なんです」
 (YASAR QATARNEH:CTR.ON CONFLICT PREVENTION)JORDAN

「さっきのインタビューは非常に選択的なもので遺憾に思います。
 私が指摘したいのは、どのような国民的独立運動にも人的損失は伴います。
 米でも60年代に公民権運動で人命が失われました。
 南北戦争でも人命が失われました。
 当初南北戦争はテロとも呼ばれていました」
 (NORA YOUNIS:KIFAYEH ACTIVIST)EGYPT

「外国の介入による外からの民主主義
 レバノンの国内の運動が民主主義を生んだという良い例
 それは人々の意思なんです」
 (YASAR QATARNEH:CTR.ON CONFLICT PREVENTION)JORDAN

「内側からの民主主義が一番良いと思います。
 テロリストは占領に反対していますが、無実の市民を殺している訳なんです。
 これが私にとっては全くテロの定義そのものです。
 テロは暴力行為で、どのように正当化されようとも、
 無実の市民を殺すものなんです」
 (ASMA ANDRAOS:FOUNDER,"05 AMAM")

「イラクからの米軍の撤退はどうなっているのか、そして
 イラクに実権を引き渡すということ、これが今重要な問題です」
 (JIHAD EL-MALLAH:MEMBER,AMAL MOVEMENT)LEBANON

<アラブ人の支援が足りないから、米に傾いているということなんですか>
「必ずしもそうではありませんけれども。
 イラク人は分かっているんです。
 米は自国の利益の為に来ているということ。
 でもイラク人の目的と米の目的が時にマッチすることがある訳です。
 ラインが交わるのであれば、そのチャンスを生かそうと考えている訳です。
 それは国際社会の協力で世界で最悪の独裁者を倒すことができた
 ということでチャンスが可能になったものです」
「イラクの民主主義をアラブにサポートして欲しいと私は思っている。
 民主主義は外にも影響を与えます」
(AHMED SHAMES:IRAQI PROSPECT ORGANIZATION)IRAQ

「イラク人は独裁者を追放し、占領をなくするということが重要な訳です。
 今のイラクは大混乱だと思います。
 貴方が言う所の利益は私には見えません」
 (NORA YOUNIS:KIFAYEH ACTIVIST)EGYPT
「彼はイラクにいるから分かるんじゃないの」
「でも彼は米軍のキャンプにいるんではないですか」


「国際的な圧力は絶対に必要な訳です。
 それが目に見えるものであることが必要な訳です。
 レバノンの革命は外国の圧力があったからです。
 レバノンの力、それから国際社会の力を合わせて新しいものを
 生み出していく訳です。
 私が行進している時でも銃で撃たれないということが分かっていましたから」

「今は死と流血のみの生活を送っている、
 私はそんなイラク人が気の毒だと思う」

「シリアから来ました。
 私が思うのは、民主主義は中からくるべきものだと思います。
 外国の内政干渉は要りません。政治の中でそうした変化は時間がかかる
 かもしれませんけれども、私達は民主主義を自分達でつくれるはずな訳です」

「イラクはバラバラにされてしまった訳です。今、犯罪が表面化しています。
 米は民主主義を広めると言っています、でもそのやり方が問題です。
 米の言う民主主義とはアブグレイブ刑務所のようなやり方で、
 私達の市民を殺して、それが民主主義の伝播ですか」(拍手)

「真の民主主義、自由とは何かの理解が中東には欠けていると思います。
 今は米が押し付けてくる概念との受け止め方が広がっているのでは
 ないでしょうか。
 私達の側からこれを社会に取り入れる、そうした考えがまだない訳です。
 だからまだ外来の考えであるに過ぎません」

「私はイスラム教徒です。民主主意は余り信頼を置いていません。
 全体主義と批判されるかもしれませんけれども、私の考えとしては、
 我々イスラム教徒の考えは外から統治の制度を借りてこなくてもいいと
 思う訳です。私達には私達のシステムがある筈なんです。
 私達の問題、地域の問題にイスラム的な解決策を探せばいいと思います。
 といっても地域の分裂を望んでいる訳ではありません」

「米の外交と民主主義という価値観の間で混乱があるように思う訳ですけれども
 民主主義というのは人類共通の課題、概念だと思います。
 民衆運動だけでは解決できないような問題がたくさんあるではないですか。
 こうした機会がなければフセインは追放できなかった筈です。
 米軍の撤退を求めていかなければならないと思っている訳なんです」


「今、我々がやることは、どうやって民主主義を達成するか、
 米軍を撤退させるかということを考えることです。
 イラクの問題は米が失敗して、戦略をコロコロと変えるということです。
 民主主義の為にやっているのではないという所が問題です」
 (JIHAD EL-MALLAH:MEMBER,AMAL MOVEMENT)LEBANON
「自国の利益を考えて、選択的に問題を選んで介入している」
 (MUNA ABUSULAYMAN:KINGDOM HOLDING COMPANY)SAUDI ARABIA
「アラブの民主主義の弁護はできません。そんなものはない訳ですから」
 (JIHAD EL-MALLAH:MEMBER,AMAL MOVEMENT)LEBANON
「サウジでは政治参加が加速しています。
 必ずしも米仏型の民主主義である必要はありません。
 我々のやり方に合ったものを選べばいい訳なんです」
 (MUNA ABUSULAYMAN:KINGDOM HOLDING COMPANY)SAUDI ARABIA

「私達は本当に民主主義が必要であるのか
 もしくは、民主主義の前に必要な何か基本的なものがあるんではないか。
 それは安定ではないか
 安定なくして民主主義はありえないと私は思う訳です
 どうやって民主主義を達成するかではなく
 本当に民主主義が必要なのか」
 (YASAR QATARNEH:CTR.ON CONFLICT PREVENTION)JORDAN


「レバノンで弁護士をしています。
 全世界の人が民主主義、自由を必要としていると思います。
 比較は正しくはないと思います。システムが違う訳です。
 当てはめるということ、これは正しくありません。
 色んなケースがあると言っているんです」

「宗教の原理主義という大きな問題を抜かしていますね。
 米の政策、イスラエルびいきということが
 アラブ全体を刺激しているということな訳です。
 それを解決する迄アラブにはどんな民主主義も安定しないと思います」

「私はジャーナリストです。
 アラブの国は全て常にジャーナリストを弾圧してきた歴史があります。
 レバノンでは数ヵ月前迄皆がビクビクしながら、
 シリアという言葉を口に出していました。
 数ヵ月前と今ではシリアの存在が全く違いますから、
 そういう意味では前進もあったと思います」

「貴方のやり方では正しい民主主義の話には繋がらないと思います。
 貴方は最初にレバノンの民主主義について聞かれましたね。
 次にシリアへの影響という話をした」
<進歩についての話をしたいと思ったからです>
「ちょっと待って下さい。
 シリアはレバノンを食い物にした。
 米仏レバノンの政治家もマスコミも皆そうだった訳です。
 話をしたいなら、それを全て話さなければなりません。
 その後で、イラクの話に移ればいいんです。
 ところが、貴方はテロの話をした。
 それでもレジスタンスの話はしませんでしたね。
 米の占領に対するレジスタンスがあるでしょう。
 この話がしたいなら、まず民主主義とは何かから
 始めるべきだったと私は思いますよ。
 民主主義とは何か。国民の活発な参加です。
 他の人にも決定のプロセスへの参加の機会を与えるということが
 民主主義である訳です。
 イラクに民主主義をつくるのはアラブ諸国ではない訳です。
 イラク人であればイラクの為の民主主義、
 レバノンの民主主義であれば、レバノン人がつくるということです」
 (拍手)


 WHAT IS YOUR MAIN CONCERN ?

UNEMPLOYMENT:32%
HUMAN RIGHTS:24%
DEMOCRACY :15%
POVERTY :15%
TERROR :13%




UAEでの議会選挙(2005.12.2)アルジャジーラ
「UAEのハリーファ大統領は、国民議会の議員数の半数を選ぶ、
 同国初めての選挙が近く開かれるだろうと述べました。
 この決定は現在行われている政治改革の一環だと述べました」



VOICI LA KAMIKAZE BELGE TUEE EN IRAK (F2)
 (2005.11.29)仏F2
「11月9日、イラクでベルギー国籍のミュリエル・ドコークさん(38)が自爆テロ
イラクで初めて自爆テロを行ったヨーロッパ人
三年前にモロッコ出身でベルギー国籍を持つイスラム過激派の男性と結婚
母親は「最後に話した時にはシリアにいると言っていました」
アパートの大家は「最後に二人を見かけたのは九月でした」

Voices of a New Generation:CNN