@左レバーも使用できるように改造することによって、自衛隊員の攻撃力・
 防衛力が増すこと。
 つまり、自衛隊員の安全性が向上すること。

 これもまた、<客観的事実>だと思います。

 自衛隊員の安全性が向上することは良いことです。

 しかし、同時に、左レバー改造により、

A<市街戦戦闘能力向上>が果たされること。

 これもまた同時に<客観的事実>だと思います。

 <左レバー改造に込めた意図>という<主観的意図>に関わりなく、
つまり、それが、
@自衛隊員の安全性向上の為のもの
 であったにせよ、
A市街戦戦闘能力向上を目指したもの
 であったにせよ、

 この両面が同時に実現されてしまうのだと思っています。

 言葉を変えて言えば、<左レバー改造>が、たとえ自衛隊員の安全性向上
「だけ」を目的にしたものであったとしても、<市街戦戦闘能力向上>にも
なってしまうということです。

 私は、左レバー改造に反対はしないことにしました。
それによって自衛隊員の安全性向上に役立つということが認められるからです。

 しかし、私は、危惧しています。
市街戦戦闘能力を高めた自衛隊が、次なる段階では、治安維持活動を担うことに
なるのではないかという危惧です。
 そしてそれは、市街戦を想定した訓練を行ったことと考え合わせるならば、
正当な疑念であると考えています。

 現行のイラク特措法では、治安維持活動は認められていませんが、
法改定なり、新法を制定して、次なるステージに進もうとしていると
私は想定しているからです。

左レバー改造が意味するもの:その二重性