中東カタールの衛星放送局アルジャジーラ。
 米兵の捕虜の映像を放映したり、ビンラディンの映像を
独占放映したりして、話題になりました。
 イラク戦争開戦当初、米英軍は「精密爆撃によるピンポイント爆撃で
民間に被害はない」と声明するや、民間人の被害の具体的状況を
現実の映像をもって反論する。
 「バスラで市民が蜂起」と米英軍が声明するや、平穏なバスラの映像を
すぐさま放映する。
 「撃墜機はない」という米英軍の声明に対して、撃墜された
米パイロットを探すバクダッド市民の映像を放映する。
 捕虜になった米兵の映像を放映する。
 バスラでの英軍兵士の死体を放映する。

 、、、まさに米英軍にとっては、目の上のタンコブ、憎々しい存在に
違いありません。
 だからこそ、記者を追放したり、そしてついには、バグダッドの
アルジャジーラ支局を「誤爆」=爆撃したのでしょう。

 アフガニスタンのタリバン政権を米英軍が空爆した時、現地から
アフガニスタンの凄惨な状況を報道するアルジャジーラの支局が
「誤爆」されたことから考え合わせれば、目的意識的な爆撃だとしか
考えられません。

「アルジャジーラが伝えたイラク戦争」

(NHK・BSプライムタイム:7月15日(火)22時放映)