週刊アル・サマワで先月、市民2000人を対象にアンケート調査
4月20日号に結果が載った。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/archive/news/2004/04/23/20040423dde007030065000c.html
<自衛隊の活動はサマワの利益に?>
・なる :43%
・ならない:51%
<自衛隊を見たことが>
・ある:23%
・ない:51%
アル・サマワの記者は、
「到着から3か月で市民の要求は知っているはずだ。医療、給水、道路建設が
行われているがサマワ市民はうんざりしている。自衛隊の活動はスローモー
ションの映画を見ているようだ」
「日本は産業大国だと誰もが知っています。しかしサマワ市民は日本の軍隊が
市民のために何も実用的な仕事をしていないとわかり驚いたのです」
300の支援プロジェクトを行うオランダ軍は、インストラクターに徹している。
オランダ軍大隊長は、
「私たちの基本的なやり方は地元の住民が何が必要か突き止め、事業を計画させ
地元業者を決めさせる。私たちはそれを助けているのです」
自衛隊は4月28日サマワ総合病院に医療機器などを貸与
サマワ総合病院アルアウア院長は、
「専門的活動はよくやっているが具体的支援はレベルが低い。100点満点で
10点以下だ」
自衛隊は、4月5日から活動を休止し、5月3日から全活動再開
サマワでは電気がきている時間より、停電している時間の方が長い。
市民が日本に期待しているのは、電力施設や住宅の建設など自衛隊の能力を
超えたものばかり。
現地特派員は、自衛隊は、
「きめの細かい活動を行っている。学校補修では労働者の地元での雇用を業者に
指導したり、色の選定でも学校の要望を取り入れたりと、自衛隊としてできる
限りのことはしてきたと言えます。しかし、市民が望んでいるのは電力供給、
住宅建設、上下水道など本格的な基盤整備で、自衛隊の能力を超えるものばか
りです」
「鍵を握るのは外務省の経済協力ですが、市民の要望の実現に消極的とも理解の
され方が広がっており、約束が違うじゃないかと市民の間で失望感が広がって
いる状況です」
「市民の中には、インフラの計画を一つでも発表すれば、市民は納得するのにと
アドバイスしてくれる人もいます」
ちなみに、現在、サマーワにはジャーナリストは2人しかいないそうです。