NHKスペシャル:クブラの死〜パキスタン 女性救護施設からの報告〜 AGAINST MY WILL

パキスタンでは、本人の同意なしに親が決めた結婚により、
本人が夫の暴力等の理由で、嫁ぎ先を出て、救護施設で保護されています。救護施設は、パキスタンの弁護士達が設置したそうです。施設の周りは兵士が銃を持って護衛していました。

 親族は、そういう女性を一族の名誉を汚す者として「名誉の殺人」を行います。1年間で約千人が殺されたそうです。

 面会に来たある母親は、親族が施設から無理やり拉致して実家に戻そうとしているから、外にも出ないようにと娘に語っていました。父親もその圧力に抗し得ないから、いつまでもここに居るようにと娘に語っていました。

 ある女性は13歳の時に70歳の男性と結婚させられ、逃げてきたそうです。

 私は、親族が何故、女性を殺すのか、それが何故「名誉の殺人」なのかが理解できませんでした。
 例えば、結婚時に高額の資産を受け取っているから反対できないとか、そういう理由が語られていなかったからです。

 あるパキスタン女性弁護士は、「現行の法律の問題点は、実行犯と被害者の親族との口裏合わせを防げないことです。その結果、裁判中に内密に合意がなされ、犯人が裁かれないまま終わるのが現状です。」と語っていました。
 何と親兄弟によって殺されるんですね。
 そして、地元大手新聞には、「愛人と駆け落ちしていた女性が殺された」と報道されたそうです。
 
 そういえば、インドで、夫に先立たれた女性は、夫の葬儀の際、後追い自殺=サリーじゃなくて、何と言うんでしたっけ?
が、現在でも行われており、形式上は、あくまで本人の意思として実質上、強制されているということもありますね。

 21世紀になっているのに、、、、
 このような、信じられない痛ましい出来事がまだまだ行われているんですね。

「クブラの死〜パキスタン 女性救護施設からの報告〜 AGAINST MY WILL」:NHKスペシャル