(MAHMOUD AL-RAMAHI:Hamas spokesman)
「私はこの攻撃を支持するとも、非難するともできません。
ただ言えることは、イスラエル政府が続けている、今も続けている
殺人、破壊に対するパレスチナ人の反応だということだけです。
人々の飢え、怒りの表明なんです。
ハマスに経済支援が必要です。
ハマスに是非機会を与えようではありませんか」

<イスラエルは、ファタハやアラファト前議長に対してと同様に
治安の責任を求めるでしょう。
ハマス政府はどうなさいますか>

「でもハマスにこれまでこの地域を治める機会を
与えられたことはなかったんです。
イスラエルの続ける暴力や殺人に立ち向かわなければなりません」

<パレスチナ自治政府の治安当局は、
こういった攻撃を止めるよう指令を受けていますか>

「治安部隊に対して、イスラエルが占領を続けている中、
治安を行うようにということはできません。
ですから、一般市民の流血を止める為には、情況を理解しなければなりません。
パレスチナ人の一部の人々のイスラエルの政治に対する怒るの発露なのです」



(DAN GILLERMAN:Israeli Ambassador to the UN)
「残念ながら、今回の発言を理解するには、一つしか方法はないと思います。
つまり今回の攻撃は正当化できるということです。
しかし九人のイスラエル人が死亡し、67人が怪我をするという
流血の攻撃だったんです。
こういった攻撃を正当化する政権が一体どんな政権なのか、
つまりテロリストの政権であり、自分達のことしか考えていない、
イスラエルのことを認知しようともしない、
破壊しようとしている政権だということが分かります」

<イスラエル認知に向け、ハマスが憲章を変える可能性はないと考えますか>

「そのような可能性があるとは考えられません。
ハマスがイスラエルを認知することはありえないと思います。
24時間前に悪の枢軸の首都であるテヘランに悪の人物達が集まりました。
イランの大統領がイスラエルを地図上から抹殺するとまた迫ってきたんです。
そして今日テルアビブで起こったこと。
これはイランの大統領の発言に声を合わせるだけではありません。
実際に言っていることを実施したことなんです。
この行動こそが明らかな証拠です」

<イランからの発言を含めて、今となっては、
ハマスがイスラエルに対する姿勢を緩和することはないと考えますか>

「ハマスがイスラエルに対する立場を穏健化するとは考えられません。
数日前のテヘランの出来事は、新たな悪の枢軸が結成されたと言えるでしょう。
イランが主導者であり、ヒズボラ、ハマスなどがここに入っています。
イスラエルを破壊しようとしているんです。
イスラエルだけでなく、世界全体を破壊しようとしているんです。
今私達の目の前にあるのは、残念ながら、21世紀初めての世界大戦の種、
その始まりと言えるでしょう。
この悪の枢軸達が世界大戦を起こそうとしているんです。
残念ながら、これからどうなるかの前兆と言えるでしょう」



Tel Aviv suicide bomb kills nine
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/4915868.stm

Palestinians split over Tel Aviv blast
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/3D27E17D-01B4-4CAD-9F6C-EB3538B5D411.htm

Sami Abu Zuhri, the official spokesman for Hamas, said
the attack was "a natural result of the continued Israeli crimes"
against Palestinians.
Sami アブ Zuhri 、ハマスの公式の報道官は、
攻撃がパレスチナ人に対して「継続的なイスラエルの犯罪の自然な結果」
であったと言いました。

"The Israeli occupation bears responsibility for the continuation of
its aggression. Our people are in a state of self-defence and they have
every right to use all means to defend themselves," he said.
「イスラエルの占領はその侵略の継続に対する責任を負います。
我々は自己防衛の状態にあります、そして自身を守るために使う全ての権利を
持っています

Hamas interior ministry spokesman Khaled Abu Helal also said
the bombing was a legitimate response to Israeli "aggression".
ハマス内務省報道官カーリッド・アブ Helal は同じく
爆撃がイスラエルの「侵略」に対する合法的な回答であったと言いました。

"This operation...is a direct result of the policy of the occupation and
the brutal aggression and siege committed against our people," he said.
「このオペレーション・・・ 占領の政策の直接の結果です、
そして残忍な侵略と我々に対して犯された包囲攻撃」

Meanwhile, Moussa abu Marzouk, a Hamas leader in Syria, told Al Jazeera
that "the Israeli side must feel what the Palestinian feels".
一方、ムッサ abu Marzouk 、シリアのハマスのリーダー、はアルジャジーラに
「イスラエルの側がパレスチナ人が感じるものを感じなくてはなりません」

"The Palestinian defends himself as much as he can," he said.


Well over a dozen Palestinians have died in recent weeks,
nearly all of them militants.
20人以上のパレスチナ人が、ここ数週間で死にました、
殆ど全て闘士。



・英BBC
「(KHALED BATASH:Islsmic Jihad spokesman)
『イスラエルよる占領と暴力に抵抗してと闘うのは
パレスチナ人民の権利だと思います』


・独ZDF
「(Sami Abu Suhri:Hamas Sprecher)
『テルアビブで起きたことは当然の結果です。
世界中が我々を包囲し、イスラエルが侵略してくるのですから』


・日NHK
「パレスチナ側はパレスチナ住民がイスラエルに対する攻撃を行った場合でも、
逮捕はしないという方針を示してきていて、今回のような自爆テロを
引き起こすのではないかとイスラエル側もずっと懸念を持っていた。
ファタハ傘下のアルアクサ殉教者旅団は、ハマスに対する対抗心、
自らの存在感をより示したいということで、今回のような攻撃に
出るのではないかという見方もあった。
イスラム聖戦は活動資金をイランに頼っている組織」

NHKの渡辺常唱記者は、
「武装闘争を基本原則として維持する以上、他の過激派組織による攻撃やテロも
認めなければ矛盾をきたすことになり、これまでの立場を繰り返す以外、
ハマスに選択肢はなかったと言えます」


・仏F
「ガザではイスラム聖戦の活動家達が祝っています。
(銃を持った活動家達が喜びの抱擁を交わしている映像
 銃を持った活動家達がカンパの箱を差し出して回る映像)

一週間ほど前、パレスチナの内相は、
パレスチナのテロを阻止することはしないと宣言しています。
確かにハマス自身はテロを停止するという約束を守っていますが、
その他の組織は一種の政府の許可を得て、約束を守っていません。
政権党にとってこれは耐え難い情況と言えます。
アラブ諸国においてもエジプトが『孤立化は避け難い』と警告しています」


・英BBC
「(DENNIS ROSS:Former US envoy to the Middle East)
「無力に感じられます。
その他の勢力の暴力行為を止めようとしない訳ですから。
イスラエルとしては、一方的に攻撃すれば、
自分達にとっては良い情況がつくれると考えるでしょう。
自分達の治安は自分で守る、パレスチナとは一線を画すということで、
そうするとハマスは、国際的に孤立を深めます。
そうなれば国際社会がハマスを自分で孤立化させているということです」

<これはイスラエルの政策を固めると仰いましたが、
そんなことはあるんでしょうか>

そうは言えないと思います。
一人では平和を作ることはできません。
このような行動は、ハマス政権は非難しなければなりません。
カフェを自爆犯が爆発させるなどということが、自衛の策とは言えません。
でもハマス政権はそうだと言っているんです。
これはまさに恐怖です。
テロ行為を正当化することをこれからも続けるということです。
一方的なやり方では解決は得られません」

<ロス氏はブッシュ政権に非常に批判的でいらっしゃいますよね。
アメリカはどのような対策を採るべきでしょうか>

「まず米政権がハマスとは接触しない。
ハマスとは関係を持たないし、支援しないというのは正しいと思います。
しかし同時にそれではパレスチナの人々を助けることにはなりません。
パレスチナの人々に対してはアメリカは支援する
という姿勢を見せなければなりません。
これは和平的なやり方でということです。
アッバス議長との関係を続けるということ。
アッバス議長の議長府を何とか使ってでも
パレスチナの人々への支援を続けるべきだと思います。
パレスチナ自治政府の予算の透明性を高めて欲しいと思います。
そのチャンスにもなるでしょう。
新しい政府がプライベイトな分野での活動を活発にして、
学校や病院などを充実させることになるでしょう。
そうすればパレスチナの人々の雇用を増やすことができるでしょう。
経済的な大被害ということを避けることができるでしょう。
つまりNGOをつくって、ハマスと対立するようにする訳です。
つまり今、学校や病院はハマスがつくっています。
そうではなくて、そこに対立するようなNGOをつくって、
一般の人々の生活をより良くしていかなければならないんです。
政教分離した学校をつくることもできるでしょう。
政教分離したハマスとは別のNGOをつくるということです。
ハマスはアラワと呼ばれる慈善事業を行ってきました。
今、政権を掌握して、アラワを続けることが難しくなっています」



テルアビブで自爆テロ
http://blog.livedoor.jp/moshejp/archives/50092479.html




問題の本質はイスラエルによる占領にある。
占領に対する抵抗は正当だ。
しかし、占領に抵抗するとは、何をやっても良いとはならない。
市民への無差別テロは絶対に許されない。

イスラエルのリヴニ外相も述べている。
占領軍への攻撃なら『正当な攻撃と言える』と、
しかし、市民への無差別テロは絶対に許されない。

その行為が許されない行為であるから、
非難されるべき内容、質だからこそ非難されるべきなのだ。
その実践こそが、判断の基準だ。
無実の一般市民へのテロという行為であるが故にこそ非難されるべきなのだ。

その行為が非難されるべきであって、
その実行行為者が誰かによって、非難したり、非難しなかったりというのは、
まさにダブル・スタンダードだ。

一般市民を殺傷する行為者が、誰であれ、つまり、
・米軍であれば、米軍を非難するべきだし、
・自称レジスタンスであれば、その自称レジスタンスを非難すべきだし、
・パレスチナ解放闘争という名であれ、それを非難すべきであり、
・イスラエルによる一般市民殺傷もまた非難されるべきなのだ。

ハマスはもう一年以上も一方的停戦を守っている。
ハマスはもう一年以上も自爆攻撃を行っていない。
イスラエルがハマス側を一方的に殺害してきた。
ハマスもそれへの反撃としてカッサム・ミサイルは何度か発射した。
これも問題だと思う。
停戦宣言し、それを守っているハマスを一方的に攻撃するイスラエルは
非難されるべきだと思う。
ハマスはそれへの組織防衛と反撃する権利はあると思う。
しかし、カッサム・ミサイルを発射する行為自体は間違っていると思う。
一体どこへ飛んでいって、誰に命中するか分からない代物だからだ。
打ち上げ花火のような代物だが、
さすがに直撃すれば、一人か二人くらいは殺害できる。
(事実、ガザ撤退前のガザ入植地で、入植地で働くパレスチナ人と
アジア系労働者を殺害した)

イスラエルがガザを撤退したことは肯定的に評価する。
しかし、撤退後のガザを経済封鎖している。
カルニ検問所を封鎖し、食糧難を引き起こした。
(「餓死させるつもりはない、ダイエットしてもらっている」と発言)
あるいは農作物の出荷を足止めし、作物をたくさん腐らせた。

これでは、ガザは巨大なゲットー以外の何物でもない。


イスラエルが壁を建設することは自由だ。
自国を防衛する権利がある。
壁を建設することは倫理的には、立派なこととは言えないかもしれないが、
防衛の為に壁を建設すること自体はイスラエルの自由だ。
ただ、問題は、建設するなら、国境線より内側に建設しなければならない。
相手側に大きく食い込んでいることが問題なのだ。

壁を建設したければ、建設すれば良い、
ただし、国境線の内側でなければならない。

世界が認める客観的基準は厳として存在する。
1967年の停戦ラインだ。
これが国際社会の合意であり、国連決議だ。
そのラインを超えているから、占領なのだ。
しかも占領地での入植地建設など許されない。
アメリカの歴代大統領でさえ、この国際的合意を認めている。
現ブッシュ大統領でさえ、マアレ・アドミムなどの
「巨大入植地を撤去するのは現実的ではない」と発言しただけだ。
この発言は色々と解釈できるが、入植地を肯定したとは必ずしも言い切れない。
現ブッシュ政権ですら、少なくとも公式にはイスラエルの政策を認めていない。
(裏側でどういう合意が形成されているかは分からないが)

ハマスは百年の停戦を申し出ている。
百年の停戦とは、ほぼ永久の停戦と同意なのではないか。
イスラム聖戦も停戦を申し出た。
イスラエルが本当に和平を望むなら、
ハマスやイスラム聖戦への攻撃を停止し、
停戦提案を受け入れればよいと思うのだが、、、
これまでのテロの首謀者を始末するという行為が、
次のテロを生むということは明らかだと思うのだが、、、

イスラエル側は暗殺行為を停止し、
パレスチナ側は停戦を守る、
これだけでも和平は大きく前進するのではないか。
そして話し合えばよいと思うのだが、、、


パレスチナ側には自己を防衛する権利がある。
ハマスやイスラム聖戦の活動家を暗殺しようとする
イスラエルに対して自己防衛する権利がある。
例えば、攻撃しようとするイスラエルの攻撃ヘリに反撃するというなら、
理解できるし、正当防衛だ。
しかしイスラエルの一般市民への自爆テロが何故、自己防衛と言えるのだろう。
理解できない。
こんなものは自己防衛ではない。
罪も無い一般市民を殺傷することが何故自己防衛なのか。

もちろん、イスラエルの攻撃ヘリに反撃するといっても、
そんな武器はないのかもしれない。
またそんな反撃に対しては、更なるイスラエル側の攻撃があるだろう。
しかし、それが戦闘というものではないか。
戦闘員同士の戦闘であれば、当事者以外は文句を言えないのではないか。
軍事的に反撃できないのであれば、他の方法で、
しかし、一般市民へは被害が出ない形で反撃せねばならないのではないか。
合法的なデモ、ストライキ、
イスラエル国籍を持つイスラエル・アラブとの共闘。
イスラエル・アラブの国会議員との共闘。
イスラエル国会での政治的闘争。
等々
そういう合法的闘争をするべきではないか。
武装闘争を否定しないし、武装解除しろとも言えないが、
武装闘争は、あくまで自衛的なものでなければならないのではないか。



イスラエルはハマスとは交渉しないので、
イスラエル政府がハマスと停戦を結んでいる訳ではないと思います。
ハマスは、一方的停戦を宣言し、それをほぼ守っています。
ハマスとイスラエル政府が協議し、合意した停戦ではないと思います。
ハマスの停戦を受け入れ、イスラエル側も攻撃しない、
そういう合意が形成された訳ではないと思います。
ハマスは、イスラエル政府の意思に関係なく、
一方的に停戦を宣言しただけだと思っています。
そして、一年以上にわたって自爆攻撃は行っていません。
しかし、イスラエル側はハマスの一方的停戦宣言にもかかわらず、
一方的にハマス活動家を殺害してきました。
それに対して、ハマス側もカッサム・ロケットを何度も発射してきました。

イスラエル側の言い分は、過去のテロ事件の容疑者も逮捕・拘束し、
取り調べろというものです。
事実、イスラエルは、多くの容疑者を逮捕・拘束し、取り調べています。
私には、イスラエル側が、何故逮捕・拘束・取調べに限定せず、
それに止まらず、暗殺攻撃を続けるのか理解できません。
相手は、どうせ、どこにも逃げないのですから、とりあえず逮捕・拘束に限定し
ハマスが停戦宣言しているのですから、ハマスと協議したくなくとも、
暗殺攻撃さえ停止すれば、ハマス側の攻撃も止まる筈です。
事実、ハマス側は、攻撃を受けない限り、反撃もしてきていません。

イスラエルの言い分も一定は理解はできます。
ハマスとも交渉したくもないのでしょう。
交渉したくなくても良いのです。
ハマスが一方的停戦を宣言しているのですから、
イスラエル側も暗殺攻撃を停止すればいいだけのことが何故できないのでしょう
過去のテロ容疑者を未来永劫、野放しにするという訳でもありません。
とりあえず、一時的に、暗殺攻撃は止めて、
『合法的』な逮捕・拘束にだけ留めるということが何故できないのでしょうか?


パレスチナ側は、イスラエル側に経済援助をしろと
要求している訳ではないと思います。
消費税等代理徴収しているものをパレスチナ側に返還することは、
イスラエル側の義務だと思います。
カルニ検問所を閉鎖していたことは、不当な兵糧攻めです。

120万人のガザの民衆に対して、
『餓死させるつもりはない、ちょっとダイエットしてもらっているだけだ』
などと言い放つこと自体、傲慢な言いようだと思います。

大多数の一般民衆の生活を脅かしているのです。
ガザの農民が作った作物が次々と腐って、捨てている映像を何度か観ました。
こんなことをすることが傲慢だと思います。


テロの容疑者を逮捕・拘束し、裁判にかける、
民主主義国家を自称するなら、これが筋です。
テロ容疑者だとみなす者に対して、いきなりミサイルをぶち込むことは、
民主主義国家のやることではありません。
しかも予め『付随的被害』が生じることも重々知っての上の行為です。


私や貴方が喫茶店でコーヒーを飲んでいました。
その近くの席にイスラエルがテロ容疑者とみなす者がたまたま着席しました。
そこに突然ミサイルがぶち込まれました。
そのテロ容疑者は即死。
私や貴方も重傷を負います。
さて、重傷を負った貴方は、この攻撃は正しいと言い切れますか?
私は重傷を負って、この攻撃は正しいなどとは、思いません。
こんなことは、民主主義的行為とは到底思えません。



 <参照>
「なぜ、民主主義を世界に広げるのか」ナタン・シャランスキー
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/gendaisekai/2005/08/post_0656.html

ハマス・イスラエル双方へのインタビュー:(BBC)2006.4.18